SIMフリー端末とSIMロック解除されたスマートフォンの違い

2019年4月10日

格安SIMを利用するときに重要になるのが「動作確認済み端末一覧」のチェックです。

キャリア製のスマートフォンを流用できるかどうか、新規にスマートフォンを用意する場合にはどれを買えばいいのかを判断することができる重要なデータになります。

たとえば、mineoの「動作確認済み端末検索」でau回線プランで使える端末を探そうとすると、同じ機種名にもかかわらず、SIMフリー端末ではnanoSIMでテザリング不可、キャリア製端末ではテザリング可能とされていることがあります。

「SIMロック解除=SIMフリー端末じゃないの?」

今回は、そんな疑問「SIMフリー端末とSIMロック解除されたスマートフォンの違い」についてみていきます。

■SIMフリー端末とSIMロック解除端末の違い

結論からいうと、

SIMフリー端末=あらゆる会社で使われることを想定して製造されたSIMロックがかかったことがない端末

SIMロック解除端末=各キャリア向けに特化して製造された端末。本来、他社回線のSIMカードを挿入して使うことが想定されていない端末で、あとからロック解除がなされた端末。

という違いがあります。

Docomoやau、SoftBankから提供されていた端末は、自社サービス向けに動作するよう製造された端末です。

そのため自社のSIMカードでしか動作できないようロックがかけられており、本来他社での使用は想定されていないものでした。

しかし、2015年5月に始まった総務省通達のSIMロック解除義務化によってユーザーから希望があればSIMロックを解除できるようになりました。

これによって、契約する携帯通信会社を変更したとしても、以前の携帯電話を流用することを検討できるようになったのでした。

■いったい何が問題なの?

以下の点が問題となりえます。

  • SIMロック解除ができない
  • SIMロック解除時のデータ消失などのトラブル
  • 「動作確認済み端末一覧」ページで誤った場所を見て契約してしまう恐れ
  • キャリア製端末固有の対応周波数による不具合
  • キャリア製端末内のキャリア系アプリが邪魔になる
  • 赤ロムや劣悪物件にあたる恐れ

【SIMロック解除ができない】

総務省が定めるガイドラインによって、中古端末に対してもSIMロックができるよう大手キャリアでは対応が検討されています。具体的には「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」で示された2019年9月をめどに各社とも、中古端末に対するSIMロック解除を可能としていくものとみられています。

2019年4月9日時点では、auおよびソフトバンクの場合、SIMロック解除を利用できるのは購入履歴があるご本人様とされており、中古端末では早期のSIMロックは利用できない恐れがあります。

オークションやフリーマーケットを利用して中古キャリア端末を用意しようとしている人は特に注意が必要です。

https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/201902/index.html(docomo 中古で購入された携帯電話等のSIMロック手続きについて)

https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/(au SIMロック解除のお手続きサポートページ)

https://www.softbank.jp/mobile/info/personal/news/support/20170719a/(SoftBank SIMロック解除の利用要件)

【SIMロック解除時のトラブル】

SIMロック解除には、可能性は低いもののデータ消失やその他のトラブルが起こる可能性があります。

SIMロック解除に関する注意事項にデータ保全に関する注記が書かれていたりするので、個人的なデータは念のため全てバックアップを取っておくようにしましょう。

【「動作確認済み端末一覧」ページで誤った場所を見て契約してしまう恐れ】

冒頭にもあったとおり、問題はSIMフリー端末とキャリア製端末(SIMロック解除端末)で動作確認情報に違いが生じている点にあります。

SIMロック解除端末=SIMフリー端末を考えていると、各社の「動作確認済み端末一覧」ページを誤解して契約してしまう恐れがあります。

【キャリア製端末固有の対応周波数帯による不具合】

大手キャリアは3社とも別々の周波数帯を利用してモバイル通信を行っています。

キャリア製端末は、そのキャリアで使用される前提で製造されているため、違った周波数帯を持つSIMカードを挿入して使った場合に、通話できない、インターネットがつながらないといった不具合が生じる恐れがあります。

参考に、ドコモのSIMロック解除対象機種と対応周波数帯に関する資料へのリンクを示しておきます。

https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/unlock_simcard/201505/band.pdf(ドコモ SIMロック機種対応機種および対応周波数帯)

また、基本的に他社や他回線で使用されることを想定して製造されてはいないため、周波数帯が合致していても不具合が出ないとは限りません。(可能性としては低いですが)

少なくともキャリアから保障はされませんので、新規に端末を用意する場合にはSIMフリー端末を選んでおいた方が無難といえます。

【キャリア製端末内のキャリア系アプリが邪魔になる】

問題の少ないSIMフリー端末と違って、キャリア製端末では各社独自のアプリがたくさん入れられています。

アプリによっては削除ができないものもありますので不満や心配を抱くことがあるでしょう。

とはいえ、無効化したり非表示にしたりはできます。

【赤ロムや劣悪物件にあたる恐れ】

繰り返しになりますが、SIMフリー端末は製造時からあらゆる業者での利用が想定されて作られた商品、キャリア端末(SIMロック解除端末)はキャリアで使用することを前提に製造された端末という違いがあります。

よって、SIMフリー端末は新品で購入することができますが、キャリア製端末はキャリアとの契約が必須となるゆえ新規に入手するには中古品を探すということになります。

しっかりした保証のある販売店で購入しないと、赤ロム(前ユーザーの料金未納や盗難品といったトラブル持ちで機能がロックされた端末)やバッテリーが数十分と持たない劣悪品をつかむ恐れがあります。

特に個人間売買では注意が必要となります。

中古品購入時は、バッテリーを交換できるタイプを探すと安心できます。

■まとめ

SIMフリー端末とSIMロック解除済み端末では製品の製造目的や仕様が異なります。

そのため、格安SIM各社の「動作確認済み端末一覧」をチェックするときには正しいほうを閲覧するようにしっかりと注意しましょう。