uqモバイルの回線速度はなぜ速いのか?

UQモバイルの回線速度が速いと評判です。

一般的にインターネット回線が多くの利用者で混み合う12:00~13:00。

そのほか帰宅時間帯において、UQモバイルの通信速度の速さは特に顕著です。

いったいなぜこんなにも速度が異なるのでしょうか?

■UQモバイルが他社より回線速度が速い理由

それには以下のような原因が考えられます。

①パケット接続料を他社よりも多く支払い高速回線化している

②自社回線を貸し出し収益化。高速回線化への費用に充てている

③自社のWiMAX回線技術などを利用している可能性

1つずつ見ていきましょう。

■MVNOプランのしくみ ~多くの料金を支払うことで、より高速なネットワーク回線にできる~

UQモバイルは、au回線を間借りしてサービスを提供していますが、同時に自社でもWiMAX系通信回線を持つ回線提供側でもあります。

回線提供側の各社は毎年、回線レンタルにかかる費用などを説明した資料を公表しています。

MVNO(回線レンタル業者)が回線提供社(MNO)に支払う金額は以下の通りです。

【10Mbpsネットワーク機能利用料金】

Docomo:月額524,493円  +1Mb/sごとに+52,449円

au:月額610,969円 +1Mb/sごとに+61,096円

SoftBank:月額606,281円 +1Mb/sごとに60,628円

※このほかパケット接続装置の使用に月額100万円~200万円程度、番号管理や接続管理システムも借りようとすると月額数千万円かかります。

このようにMVNOが提供する回線速度は、ネットワーク機能利用料を多く支出して高速回線化することで競合他社よりも速い回線を実現することができるようになっています。

とはいえ、速いときには他社の10倍程度の速度を誇る時間帯もあるとされるUQモバイル。

単純に考えると2倍(20Mbps。ネットワーク利用料だけで120万円)ほど払い続けなければならないでしょう。

この原資はいったいどこにあるのでしょうか?

それがなければ、お客様から徴収する利用料金プランも他社比2倍ほどになってしまいます。

■UQコミュニケーションズも回線提供で収益を得ている(WiMAX)

UQモバイルを運営しているUQコミュニケーションズは、KDDIグループ企業です。

KDDIが2005年にWiMAX通信事業の実証実験に成功したことで、本格的な事業化を目指して2007年に設立、2008年に現在の社名に変更し現在にいたっています。

そんなUQコミュニケーションズは、モバイルルーター(Wi-Fiルーター)業界を牽引するリーダーであるとともに他社へのMVNOプランとして回線を他社に貸し出しています。

UQモバイルが提供するWiMAX2+回線への接続料は、ゲートウェイ利用料で1ポートあたり月額20~30万円、通信設備1スペース利用ごとに月額10万円、そのほか課金ログ提供サービス利用料2万円など数々のサービスが提供されています。

結果として、UQモバイルはau回線レンタルに費用を支出するだけでなく自社回線や通信設備を他社に貸し出すことで自身も接続料収益を得ています。

これによって、キャリアへの回線使用基本料とともに高速化するための追加費用を多く支払い強靭な回線を実現しているものと思われます。

■UQモバイル運営元はモバイルルーターで高速技術に長年の実績をもつ

2017年から総務省主催で開催された通信サービスの公平性をめぐる議論のなかで、au(KDDI)側からはUQモバイルを含め全てのMVNOに向けて公平かつ同条件でサービスを提供しているという趣旨の主張がなされています。

(正式名称は「モバイル市場の公正競争促進 に関する検討会」)

これによれば、auやソフトバンクはサブブランドであるUQモバイル、Y!モバイルに対して何ら特別な扱いはしていないと語っています。

それと同時に回線速度は、MNO(回線貸し出し側)とMVNO(回線レンタル側)の接続点の通信帯域や、MVNO側のサービス提供設備(アプリケーションサーバや認証サーバーほか)の品質によって差異が出るとされています。

UQモバイルの運営元、UQコミュニケーションズは無線通信分野において高速化技術に優れた実績を持つ企業です。

この話が本当なら、追加費用拠出による高速回線の実現とあわせて、モバイル通信事業(WiMAX/WiMAX2+)で圧倒的な高速技術を誇るUQ社の通信設備技術が応用されている可能性もあると考えられます。

■まとめ

UQモバイルが他社よりも回線速度が速い理由は、au回線レンタル時に高速通信カスタマイズ費用(1Mpbs高速化するごとに+61,096円)を支払っているからと考えられます。

その費用は自社回線を貸し出した収益などで賄っているものと思われ、自社が築いてきた高速回線技術も通信提供設備で応用されているのではないかと考えます。

巨額の費用支出については楽天も可能と思われますが、楽天は回線レンタルでなく2019年10月以降docomo、au、SoftBankにつづく第4のキャリアとして自社回線の用意へ踏み切っています。

キャリアとしてサービス開始後も、楽天モバイルユーザーは同様の料金で利用ができるとのこと。

格安化と高速化競争が激化する携帯通信サービス業界のゆくえから目が離せない状況が今後もつづきそうです。

※上記記事はすべて仮定のお話です。

※明確な証拠などがあるわけでなく各社から公表されているPDF資料などを基に記載されたものです。